競売不動産の事件番号「ケ」と「ヌ」の違い|EX不動産
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競売不動産コラム

競売物件の事件番号、「ケ」と「ヌ」の違いをご存知ですか?

不動産競売の物件には、必ず「事件番号」が付いています。この中のカタカナ1文字が、 実はその物件の背景を知るための重要な手がかりです。 入札を検討する前に知っておきたい、「ケ」と「ヌ」の違いをご説明します。

事件番号 (ケ) (ヌ)
HOW TO READ

事件番号はどこで確認できるのか

BIT(不動産競売物件情報サイト)や、裁判所が公表する物件明細書の一番上に必ず記載されています。

例:令和6年(ケ)第299号
年度・カッコ内のカタカナ・番号の3つで、1件の事件を特定しています。 三点セット(物件明細書・現況調査報告書・評価書)を取得したら、 まずこのカッコ内のカタカナを確認する習慣をつけていただくことをおすすめします。
THE DIFFERENCE

「ケ」は担保不動産競売、「ヌ」は強制競売

似た表記のため見落としがちですが、成り立ちも、入札時に意識すべき点も異なります。

担保不動産競売

融資の返済が滞ったことで、担保に入っていた不動産が競売にかけられたケース。

  • 住宅ローンや事業資金の返済が滞ったことが主な原因
  • 金融機関など、担保権を持つ債権者が申し立てる
  • 市場に出る競売物件の約8割以上を占める

強制競売

訴訟で勝訴した債権者が、債務名義に基づき不動産を差し押さえて売却するケース。

  • 担保不動産の滞納ではなく、裁判による債務名義が前提
  • 申立て後も訴訟や当事者間の係争が続いている場合がある
  • 所有者に不動産を手放す意思がなかったケースが多い
公告されている競売不動産のうち、約8割以上が「ケ」と言われています。感覚的にも伝わるかもしれませんが、「ヌ」と比較すると「ケ」のほうが、競売物件の中では比較的落ち着いた案件が多い傾向にあります。
「ヌ」で注意したい点。 もともと物件を手放すつもりがなかった所有者が、自分の住んでいる不動産や所有している不動産を強制的に競売にかけられている状況のため、感情的なもつれから、引き渡し時のトラブルに発展しやすい傾向があるというのが実務上の印象です。
REAL EXAMPLE

実際の物件明細書に見る「ケ」「ヌ」の表記

実際の物件明細書の事件番号欄には、次のように表記されます。カッコ内のカタカナにご注目ください。

担保不動産競売の記載例

担保不動産競売(ケ)の事件番号記載例

強制競売の記載例

強制競売(ヌ)の事件番号記載例
ONE MORE POINT

「ケ」だから安心、というわけではありません

事件番号だけで安全性は判断できません

「ケ」であっても、占有者が任意に退去しないケースや、残置物の処理が必要になるケースはもちろんあります。 事件番号のカタカナはあくまで物件の背景を推測するための一つの手がかりであり、それだけで安全性を判断できるものではありません。 三点セットの内容(現況調査報告書に記載された占有状況など)とあわせて、総合的に確認することが大切です。

本ページは、競売不動産の事件番号に関する一般的な知識をご紹介するものであり、個別の物件の安全性を保証するものではありません。 入札をご検討の際は、必ず三点セットの内容をご確認のうえ、専門家へご相談ください。

違いを知らずに入札するのは、避けたいところです。

いずれも競売不動産として公告されている点に変わりはないため、最高価買受申出人として落札し、代金を納付して所有権移転が完了すれば、形式上は所有者になれます。 ただし、その後の引き渡しまでの過程は、「ケ」と「ヌ」とで難易度が変わってくる場合が多いというのが実感です。 初めて入札を検討される方は、この違いすら分からないまま落札してしまい、思わぬ苦労をすることがないよう、競売不動産に詳しい専門家に事前にご相談されることをおすすめいたします。

競売不動産取扱主任者 在籍 宅建マイスター 在籍 FP技能士&土地活用プランナー 在籍

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